SQLは、リレーショナルデータベースにアクセスするための言語であり、DML文はその中でも、データを操作するためのコマンドです。今回は、DML文に関する技術ブログを作成いたします。
DML文とは
DML文とは、データベース内のデータを操作するために使用されるSQLのコマンドです。DML文は、SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEの3つのコマンドに分類されます。
SELECT
SELECT文は、データベースからデータを取得するために使用されます。この文を使用することで、テーブル内の特定の列や行を選択することができます。例えば、以下のようなSQL文を使用して、employeesテーブルから名前とメールアドレスの列を取得することができます。
タイトル:sample.sql
SELECT name, email FROM employees;
INSERT
INSERT文は、データベースに新しいデータを追加するために使用されます。この文を使用することで、テーブルに新しい行を挿入することができます。例えば、以下のようなSQL文を使用して、employeesテーブルに新しい行を追加することができます。
タイトル:sample.sql
INSERT INTO employees (name, email) VALUES ('John Doe', 'johndoe@email.com');
また、SQLのINSERT文とSELECT文を組み合わせることで、1つのテーブルから別のテーブルにデータを移動することができます。以下に、INSERT文とSELECT文を組み合わせて使用する方法を説明します。
基本的なINSERT文とSELECT文を組み合わせた構文は以下の通りです。
INSERT INTO テーブル1 (列1, 列2, ...) SELECT 列1, 列2, ... FROM テーブル2 WHERE 条件;
ここで、INSERT INTOはINSERT文を開始するキーワードで、テーブル1はデータを追加するテーブルの名前、列1, 列2, ...は新しい行の列名を指定します。SELECT文の後には、移動するデータの取得元となるテーブル2と、WHERE句を使用して取得するデータを指定します。
例えば、以下のようなcustomersテーブルがあるとします。
+----+---------+-------------------------+ | id | name | email | +----+---------+-------------------------+ | 1 | John | john@email.com | | 2 | Sarah | sarah@email.com | | 3 | Michael | michael@example.com | +----+---------+-------------------------+
このテーブルから、id=2の行を新しいテーブルに追加するには、以下のようなINSERT文とSELECT文を組み合わせたSQL文を使用します。
INSERT INTO new_customers (id, name, email) SELECT id, name, email FROM customers WHERE id=2;
これにより、new_customersテーブルにid=2の行が追加されます。
INSERT文とSELECT文を組み合わせることで、データを簡単に移動することができます。ただし、注意点としては、移動するデータが適切であることを確認することが重要です。また、データベースの権限を持っていることを確認し、適切なテーブルにデータを追加することも重要です。
UPDATE
UPDATE文は、既存のデータを変更するために使用されます。この文を使用することで、テーブル内の行の値を更新することができます。例えば、以下のようなSQL文を使用して、employeesテーブル内の特定の行の名前を更新することができます。
タイトル:sample.sql
UPDATE employees SET emp_salary = 6000 WHERE emp_id = 1001;
DELETE
DELETE文は、データベースからデータを削除するために使用されます。この文を使用することで、テーブル内の行を削除することができます。例えば、以下のようなSQL文を使用して、employeesテーブル内の特定の行を削除することができます。
タイトル:sample.sql
DELETE FROM employees WHERE emp_id = 1001;
以上が、SQLのDML文に関する技術的な情報です。これらの文を理解し、適切に使用することで、データベース内のデータを簡単に操作することができます。