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【C++】std::coutを用いた標準出力について解説
最終更新日時:2023-03-19 04:42:22



今回は、C++の標準出力について解説します。

標準出力は、プログラムがコンソール上にテキストを出力する方法です。C++では、標準出力を使用するために、iostreamライブラリが提供されています。

標準出力の基本的な使用方法

標準出力を使用するには、std::coutオブジェクトを使用します。次の例は、標準出力に「Hello, World!」という文字列を出力する簡単なプログラムです。

タイトル:main.cpp

#include <iostream>

int main() {
  std::cout << "Hello, World!\n";
  return 0;
}

std::coutオブジェクトに対して、<<演算子を使用して文字列を渡します。最後に、改行文字\nを出力しています。

変数の値を出力する

変数の値を出力するには、変数を<<演算子に渡します。次の例は、整数値を出力するプログラムです。

タイトル:main.cpp

#include <iostream>

int main() {
  int x = 42;
  std::cout << "The value of x is " << x << "\n";
  return 0;
}

xの値を出力するには、std::cout << xを使用します。文字列と一緒に出力する場合は、文字列と変数を<<演算子で連結します。


複数の変数を出力する

複数の変数を出力する場合は、<<演算子で変数を連結します。次の例は、複数の変数を出力するプログラムです。

タイトル:main.cpp

#include <iostream>

int main() {
  int x = 42;
  double y = 3.14;
  std::string z = "Hello";
  std::cout << "x = " << x << ", y = " << y << ", z = " << z << "\n";
  return 0;
}

フォーマット文字列を使用する

フォーマット文字列を使用すると、変数を出力する際にフォーマットを指定できます。フォーマット文字列は、printf関数と同様の書式指定子を使用します。次の例は、フォーマット文字列を使用して変数を出力するプログラムです。

タイトル:main.cpp

#include <iostream>
#include <iomanip>

int main() {
  int x = 42;
  double y = 3.14;
  std::cout << std::fixed << std::setprecision(2);
  std::cout << "x = " << x << ", y = " << y << "\n";
  std::cout << "x = " << std::setw(5) << x << ", y = " << std::setw(5) << y << "\n
}

std::fixedとstd::setprecision(2)を使用して、浮動小数点数の値を小数点以下2桁まで表示しています。また、std::setw()関数を使用して、出力するフィールドの幅を指定しています。

標準エラー出力

標準エラー出力は、プログラムの実行中に発生したエラーや警告などのメッセージを出力するために使用されます。標準エラー出力は、標準出力とは別のストリームであるstd::cerrを使用して出力されます。


次の例は、std::cerrを使用してエラーメッセージを出力するプログラムです。

タイトル:main.cpp

#include <iostream>

int main() {
  std::cerr << "Error: something went wrong\n";
  return 1;
}

std::cerrオブジェクトに対して、<<演算子を使用してエラーメッセージを渡します。プログラムが正常に終了しなかった場合、エラーコード1を返します。

まとめ

以上が、C++の標準出力に関する技術ブログの紹介です。std::coutを使用してテキストを出力する方法や、変数の値を出力する方法、フォーマット文字列を使用して出力をカスタマイズする方法、そして標準エラー出力を使用してエラーメッセージを出力する方法について説明しました。これらの基本的な概念を理解することで、C++の標準出力を自由自在に操作することができます。