この記事ではPython(Python3)のlistの要素の追加や削除について解説しています。listの基本的な使い方については「Pythonでのlistの使い方(Python3)」で解説していますのでそちらをご覧ください。
listの要素の追加
listに要素を追加するときは、一般的な方法が2種類あります。appendメソッドとinsertメソッドです。
appendメソッド
appendメソッドはlistの最後に要素を加えます。次のように記述します。
リスト名.append(追加したい要素)
実際に使ってみます。
list1=['a','b','c','d','e'] list1.append('f') print(list1) print(len(list1))
実行結果
['a', 'b', 'c', 'd', 'e', 'f'] 6
追加したい要素'f'がlistの最後に加えられます。
insertメソッド
insertメソッドは
リスト名.insert(追加したい場所のインデックス番号,追加したい要素)
のように記述します。
例えば元から宣言されているlistの最初に要素を追加する場合は次のようになります。
list1=['b','c','d','e'] list1.insert(0,'a') print(list1) print(len(list1))
実行結果
['a', 'b', 'c', 'd', 'e'] 5
追加したい要素'a"がlistの0番目、つまり最初に追加されます。
listの要素の削除
listから要素を削除するときは2種類の方法が考えられます。delとpopメソッドです。ただ単純に値を削除したいときはdel、削除する値を使用するときはpopメソッドを使用します。
del文
del文は変数やオブジェクトを削除するための文法です。del文を用いることでlistの特定の要素を削除出来ます。また、list自体の削除も行えます。
list1=['a','b','c','d','e'] #list1の0番目を削除 del list1[0] print(list1) #list1自体を消去 del list1 print(list1)
実行結果
['b', 'c', 'd', 'e'] NameError: name 'list1' is not defined
出力の一行目について、list1の0番目に格納されていた'a'が消去されているのが分かると思います。出力の二行目はエラーとなっていますが、これはlist1を消去してしまったため定義されていなく、出力が出来ないためです。
popメソッド
popメソッドはlistの要素の消去を行うとともに、消去した要素を返り値として返します。削除する要素のインデックスを引数として渡します。引数を渡さない場合はlistの最終要素を消去します。
list1=['a','b','c','d','e'] #list1の0番目を削除 str1=list1.pop(0) print(list1) print(str1) str2=list1.pop() print(list1) print(str2)
実行結果
['b', 'c', 'd', 'e'] a ['b', 'c', 'd'] e
一回目のpopで0番目の要素を削除しstr1に代入します。str1には'a'が代入されます。二回目のpopでは最終要素を削除しstr2に代入します。str2には'e'が代入されます。
この記事のまとめ
今回はlistの要素の追加・削除についてまとめました。今回の要点を復習しましょう。
- listの要素の追加はappendメソッドをまたはinsertメソッド
- listの要素をただ削除するときはdel
- listの削除した要素を別の箇所で用いたいときはpopメソッド
pythonの配列操作を活用しましょう!