本記事では、C++のmath.hというライブラリを用いた、三角関数の使用方法について解説します。また、三角関数以外で、math.hを使用した基本関数についての解説は、「【C++】math.hを使ったべき乗・絶対値・平方根・剰余などの基本計算の関数について解説」に記載しているので、ご覧ください。
math.h
math.hとは、タイトルに記載されたような計算を可能にするライブラリです。これらの他にもsin、cosなどの三角関数の計算もこのライブラリで可能となっています。使用方法は、まず、以下のようにヘッダーファイルを読み込みます。
#include<math.h>
三角関数の紹介
以下の表がそれぞれの計算に対応する関数です。表を見ると全ての関数において、返り値の型がdouble型であることがわかります。
計算方法 | 関数 | 返り値 |
sin | sin(x) | double |
cos | cos(x) | double |
tan | tan(x) | double |
サンプルコード
#include <iostream> #include<math.h> using namespace std; int main(){ cout << "sinを計算" << endl; cout << sin(2*M_PI) << endl; //sinを計算 cout << sin(1.5*M_PI) << endl; //sinを計算 cout << "cosを計算" << endl; cout << cos(1.5*M_PI) << endl; //cosを計算 cout << cos(1.5*M_PI) << endl; //cosを計算 cout << "tanを計算" << endl; cout << tan(1.5*M_PI) << endl; //tanを計算 cout << tan(1.5*M_PI) << endl; //tanを計算 return 0; }
実行結果
sinを計算 -2.44929e-16 -1 cosを計算 -1.83697e-16 -1.83697e-16 tanを計算 5.44375e+15 5.44375e+15
まとめ
本記事ではC++で三角関数の計算方法について解説しました。最後に内容をまとめます。
- math.hを使用することで三角関数の計算が可能
- 演算を行う場合、返り値はdouble型
これらの計算以外にも、math.hでできる計算があるので、そちらも今後紹介していきます。